歯並びは、口の中の健康だけでなく、心と体の健康に大きく関与しています。歯並びが悪いとさまざまな支障をきたします。
- 【審美性】
- 歯並びでお顔の印象は大きく変わります。 整った美しい歯並びは美しい笑顔をつくり、相手に好印象を与える重要なポイントであると言えます。
- 【咀嚼(そしゃく)機能】
- 歯の最も大切な役目はものを食べる機能です。前歯で食べ物を噛み切り、奥歯で噛み切られた食べ物をすりつぶして、食道を通じて飲み込みます。咀嚼機能の低下は胃腸障害の原因にもなります。 また噛む刺激は脳に伝達され、体の成長にも大きく影響してきます。
- 【発音】
- 歯並びや歯の喪失は発音に大きな影響を与えます。歯並びが悪い方や歯の喪失本数が多い方の発音は、とても聞き取りづらく、コミュニケーションにも悪い影響を与え、精神的にも大きなストレスがかかります。口の周りの筋肉にも影響してきます。
- 【虫歯や歯周病のリスク】
- 虫歯も歯周病も細菌感染症です。歯並びが悪いと、食事の後の汚れを取りづらく、細菌の巣であるプラークや歯石が残りやすく、虫歯や歯周病になりやすいといえます。
- 【顎関節症(がくかんせつしょう)】
- 顎関節症は耳の前あたりにある下顎の関節のことで、口を開けたり閉じたりしたときに動いている部分です。「あごの関節が痛い」、「あごを動かすと音がする」、「口が開かない、または開きづらい」といった症状が特徴です。最近、特に若い女性の方に増えています。顎関節症の方の中には下顎が横にズレていて、顔がゆがんでいるケースも多く見られます。また、頭痛、肩こり、腰痛など全身症状を併発している方も稀ではありません。